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はじめに
どうも、W杯のたびに職場の同僚に日本代表のことを聞かれるけど、代表は正直あんまりよくわかってないから毎回『今年の日本代表は強いですよぉ』と返している者です。すいません、Jリーグばっか見てるもので。
ということで(執筆時点では)W杯で世のサッカーフリークたちは大盛り上がりですが、我々横浜F・マリノスもJ1リーグ開幕を迎えます。昨季ハーフシーズンでは残留ギリギリのフィニッシュだった弊クラブは、新たにスティーブ・コリカ氏を監督に招聘して仕切り直しのリスタートです。そんなビハインドからのスタートではありますが、目標はでっかく「2029クラブW杯出場」。・・・もうちょい地に足つけた目標設定とかできませんかね。まあ、スポンサーの手前大きいこと言わなきゃいけないのかな、とか理解はちょっぴりできますが。
とはいえ、掲げちまったもんはしょうがないので現場が頑張っていくしかないわけですね。こんなしんどい状況下でもこのチームに残ることを選んだ選手、このチームに新しく加わることを決めた選手がいるわけです。
今回はそんなイカれたメンバーを紹介していこうと思います。それでは早速後ろの選手から!
MF編はこちらから↓
FW編はこちらから↓
GK
GK 1 朴一圭
Embed from Getty Images干支一回り下の若手からもいじられ気味
昨オフはブラジルに武者修行など気合十分で臨んだプロ13年目でしたが、開幕戦で大怪我を負って大きく出遅れ。それでも最後には実力で正守護神に返り咲くあたりは流石の一言でした。
敵陣深くでボールを持たれた時の制限は「いやまだそれ習ってないっすね」状態だったマリノス。相手攻撃陣の迎撃のためにCBを駆り出すことが多く、結果的に2018,2019のアンジェ式ほどでないにせよハイラインを敢行せざるを得ませんでした。
そんなチームにおいて、高い位置に出張るDFの背後を埋める 裏抜けボール迎撃弾道ミサイルPG-1 パギさんは大事なピースでした。
そして持ち前の反射神経を活かしたシュートストップも健在。パギさんのおかげでなんとか勝ち点に繋がった or 傷が最小限で済んだという試合はいくつかあったと思います。
しかし、やはり随所に不足を感じてしまうのも確かです。
その最たる例が前線へのロングフィードの精度やタイミングの判断といった前進への貢献度です。我々マリサポがここら辺を強みとしていた高丘陽平、一森純を見てきて目が肥えてしまったせいもあるとは思いますが、それでも「飛ばすならもう少し精度高く or 奥狙えませんか…」なボールがチラホラ見受けられましたし、パス出す前にもう少し引きつけてもらんか?と思ったのは事実です。
また一発で裏をとることに固執してしまうのか、「今ロングボール相手陣地に蹴っても前に枚数あんまりいないし意味が薄いな」というときも蹴飛ばしてしまっているようにも見えました。
もちろんパギさんも昨季と比べるとキックの精度にこだわってもらっているとは思います。事実、相手サイドアタッカーの頭の上を越してSBに届けるロブパスなどは前より質量ともに向上の跡が見られています。
ただいくらバシバシと相手の裏抜けをシバき、連続のシュートストップを見せて窮地を救ったとしても、そもそも窮地の数を減らさないと延々マッチポンプになるだけなので、周りと連携しつつ精度を上げて欲しいところです。
あとはチームの守備構造自体がグダったせいもあるのでノーチャンスな失点も多々ありますが、1試合平均セーブ数が1.5本という数字が示す通り、「あ、そこは止めていただけないんですね」な失点もちらほらあります。
とはいえ常にチームを良くしようと周りに声掛けしてもらうのもありがたいですし、常に自身をアップデートし続けようと努める姿勢もプロとして素晴らしいので、マリノスには俄然欠かせない人材だと思います。ルベン・ディアス何するものぞと抗いまくってもらいレベルの高い正守護神争いを繰り広げて欲しいです。
畠中槙之輔(現・C大阪)を筆頭に歳下からも がっつりなめられ 強めのいじりを受けることに定評がありましたが、TRICOLORE +などの動画コンテンツを見ていると、当時ほどではないですが うっすらなめられている 軽度のいじりを受けている節があります。平均年齢がダダ下がりしてもなおいじられるのは、もはや才能です。
GK 20 坪井湧也
Embed from Getty Images大変恐縮ですがモワルちゃんの動画供給多めでお願いします
なかなか出番が回ってこない神戸育ちのGK。
キックと守備範囲に定評があり、かつては神戸のGKとしてマリノスと対峙したこともあったのですが、今現在の彼のプレーがどんなものなのかがわからないので、なかなか書くことがありません。。
木村凌也のレンタル移籍で計らずして27歳にしてGK陣最年少に。監督交代を追い風に、まずは移籍時に「またよろしくお願いします」とLINEしたのに無視しよった飯倉パイセンから順に下剋上していきたいところです。
チームでも有数の愛犬家で、インスタでは本人の写真より飼い犬のモワルちゃんの愛くるしい姿のが多く写っています。仕事に疲れたときなどの癒しなのでこれからもどんどん軽率にアップしていただけますと幸甚です。
GK 21 飯倉大樹
Embed from Getty Images「飯倉が不惑」という事実に震撼する古参サポ多数
長らくマリノスを支え続けた飯倉氏もついに40代を迎えます。
やんちゃな若手時代に始まり、榎本哲也 現GKコーチとの激しい正守護神争い、そして神戸への旅立ちを経て、ついにプロ21年目です。ぶっちゃけそんなにプロ生活に執着せずに30過ぎたらどこかで切り上げるお方だと勝手に思ってましたすみません。
若さが尊ばれるプロサッカーチームにおいて、大抵アラフォーGKは試合にはあまり絡まずチームを裏方役として支えることが世の常で、飯倉氏もご多分に漏れずあまり出場機会はなかったのですが、2026百年構想リーグの最後の最後でお鉢が回ってきました。
大ベテランがシーズン最終戦でスタメンとなれば、どうしてもサポには「もしかして:引退」という文字がよぎるものです。ただ試合が始まってプレーぶりを見れば一目瞭然。この試合で勝つために必要な戦力として見なされたからこそ起用されたのだと思い直しました。ちなみに筆者は飯倉氏のファンである妻に「今日が最後かもしれんな…」などと言ってしまったことをこの場を借りてお詫びします。ほんとにすまんかった。
もちろん久々の出番だったこともあり、パギさんこと朴一圭や今季武者修行へ出た木村凌也と比較するとシュートストップやステップワークはやや怪しめでしたが、飯倉氏が最後尾にいるとDF陣の動きから迷いがなくなっているように見えました。特にビルドアップでは「相手の穴は俺が示すからそこ使うといい。パス出せなくなったらいったん俺に戻せばいい。」と言わんばかりのコーチングとプレーぶりを見せ、それまでずっと初心者のバイオハザードなみにおっかなびっくりだった自陣ゴール前からの前進に安定感をもたらしてみせました。
とはいえかねがね飯倉氏自身も口にしているように、未来ある20~30代前半の選手ではなく飯倉氏が恒常的にスタメンを張るのはチームとしては微妙なところです。何より飯倉氏がいなければビルドアップが立ち行かないというのも属人性の高さを示すようなものなので、決して褒められたものではないでしょう。
こんな発展途上のチーム状況だからこそ飯倉氏に求めたいのは、練習を引き締めたり悩める若手のメンター的な組織をよりよくする立ち回りだったりします。もちろんピッチで躍動する飯倉氏を見たくないと言ったら嘘になりますが、ここまでマリノスのことを想ってくれている彼だからこそ、サイクルがひとつ終焉を迎えて再び黎明期に入ったこのよちよち歩きのチームをピッチ内外で支えてほしいという気持ちのが正直強いです。
経験だけでなく高いコミュ力で年齢・国籍の壁を超えてチームメイトの心をやすやすと掴む飯倉氏は、チームにとって欠かせない人材だと思います。(日本人選手は近寄りがためな雰囲気のクルークスも飯倉氏にはかなり心開いてそうだし)
身体のコンディション調整も若い頃と比べて大変でしょうが、「お前らがチンタラしてたら俺が試合出ちまうぞ」と言わんばかりの姿勢で練習に取り組んでもらえれば、「飯倉さんがあそこまで追い込んでんのに手なんか抜けない」と思う若手もきっと出てくるはずです。ちょうど2018年にボンバーこと中澤佑二氏が自身の今までのプレースタイルと真逆のサッカーを志向する指揮官のもとハードワークを繰り返していたように若手を突き上げ、ときに厳しいことも物申していきながらマリノスをより前に進めてほしいと思います。
クラブ公式コンテンツTRICOLORE +では「飯倉大樹ごきげんプロジェクト」なる企画が始動。
年始の午年コスプレに始まり、パン屋への職業体験から、「他人のプライベートに土足で踏み入りやがって」と言われても取材班がついていったタイ旅行記まで、もはや行ってQにおける宮川大輔、水曜どうでしょうにおける大泉洋なみの 使い勝手の良さ マルチぶりを発揮しています。そのうちよくわからん地方の部族の祭りに参加して「ヒロキ、あれを見てくれ!」とか言われたり、知らない国に連れていかれそうになって「おい文明のあるところにしろよ!」と言ったりするかもしれません。引き続き乞うご期待。
GK 36 ルベン・ブランコ NEW!! (←ジローナ🇪🇸)
Embed from Getty Imagesベールに包まれすぎな心優しき最終兵器
日産自動車サッカー部時代、横浜マリノス時代も併せて恐らく初の外国籍GK。ついに横浜にも黒船来航かといった印象を受けますが、そんな荒々しい雰囲気はなく、めっちゃ人の良さそうな顔をしています。(右腕ばっちりタトゥーで黒く染まってますが)
肝心のプレーですが、ぶっちゃけほとんどわかりません。なぜなら2024年2月を最後にトップチームの公式戦は1分もプレーしていないからです。
ただ オオサンショウウオの孵化シーンよりも貴重な マルセイユ時代のルベっさんのプレーを観るに、良郎ことポープ・ウィリアムのような枠内シュートはきっちり止めてくれるタイプのように見受けられます。
予測を働かせてはこまめに足踏みしながら190cm近い体躯をそろりと動かしつつ、シュートを受け止める姿勢を作って止める姿は、朴一圭、飯倉大樹とはまた別種の上手さを感じさせます。
反対にペナルティエリア外をカバーする動きや、ビルドアップでの貢献度合いはまったくわかりません。ジローナ加入時のインタビューでは配球にも自信を覗かせていますが、正直どの程度上手いのかもわかりません。(かつてぶきっちょCBドゥシャンが「ハイライン守備もビルドアップもいけるぜ!」と自称していたものの、どちらも( ´・ω・)だったことから、筆者は助っ人の「できる」は鵜呑みにしないと心に誓っています)
またそもそも丸々2年近く実戦から遠のいている中でヨーロッパと毛色の異なるJリーグ初参戦なので、どこまでフィットしてくれるかが気になるところです。
セルタでは若干17歳でデビューを果たすなど早熟の才能を見せながら、近頃は第2GKとして扱われるなど浮き沈みの激しいキャリアを送ってきたルベっさん。そんな選手人生だからかインタビューを見ていてもやけに老成したコメントが多く、出場機会こそないもののロッカールームでも慕われていたみたいです。
浮き沈みの激しい数年間を送ってきたのはマリノスもいっしょなので、まずは正守護神争いを制し自身のキャリアとクラブの成績を上向かせて欲しいところです。…ていうかハズレだったらほんとにヤバい。
あと個人的にはヨーロッパ内での他のオファーを蹴ってでも日本行きを決めた理由をどこかで語って欲しいと思っていましたが、なんとなくまだ通りいっぺんな答えしかもらえていません。
日本文化にも魅力を感じているご様子なので、キクマリの企画で金継ぎ体験とかやってもらいましょう。
DF
DF 13 井上太聖
Embed from Getty Images洗足池から世界へ
移籍初年度、プロ2年目となる百年構想リーグでも早速RSBの定位置を掴んだ可能性の塊。恐らく現有戦力で最も海外挑戦に近い選手かもしれません。本当に値上がり前の昨オフに獲得できてよかったです。
とにかく武器の多い選手で、魅力は枚挙に暇がありません。元々CBをやっていただけあって対人守備も粘り強く、「攻撃が好き」と公言するだけあって自陣でボールを持った時にパスあり持ち運びありと多い手札を駆使してプレスをかわす力もあります。加えて「どこ行くねーーーん!」なポジショニングの後からはしれっとゴール前に顔を出し、ハーフシーズンで2ゴールをマーク。とりわけラストのホーム清水戦での完勝劇を締めくくるミドルは痺れました。
課題はこの「なんでもできてしまう」ことに由来するひとつひとつの精度でしょう。
とりわけ守備対応については、J1でも指折りの反転の速さとスピードで抜かれた後もスライディングなどで慌てて止めて結果オーライとする部分が散見されました。アウェイ瓦斯戦の佐藤龍之介にぶち抜かれたシーンなどもそうですが、予測や準備次第ではより優位に立ち抜かれずに済むようにしたいところです。
SBを本格的にやり始めて半年程度ではありますが、タイセイの目指す場所がヨーロッパ挑戦や代表入りなのだとしたら、もっと上のアタッカーと対峙していくことになります。身体能力でどうにかできる今のうちに、よりSBとしてのプレーを磨き、まずはJ1トップレベルのWG(たとえば町田の相馬とかはちょうどいい試金石。モンハンでいうとこのイャンクックみたいな存在か)が相手でもやっつけられるようになって欲しいですね。
前述の佐藤龍之介に試合の合間から話を聞きに行って改善をはかるなど成長意欲もあり、試合中に近いポジションの味方とも国籍問わずこまめにコミュニケーションをとるなど、問題をひとつずつ解決していく能力もあるのでこの調子で伸びていけばより高いステージも目指せると思います。
(そしてなるべく高い移籍金を残してくれたのむ)
間違いやすいですが漢字表記は井上”大”聖ではなく井上”太”聖です。辞書登録推奨。もしくは「大聖は宮代、太聖は井上」と覚えましょう。
ちなみに角田先輩のように意図的に間違えたりすると「太。」の2文字で冷ややかに訂正されます。
実質J1初年度とは思えぬ堂々たるプレーぶりと飾らない人柄でマリサポの心をすっかり射止め、執筆時点でユニフォーム売上No.1。めっちゃ嬉しそうなのでタイセイのユニを買った方はぜひアピっていただきたいところです。
DF 15 渡邉泰基
Embed from Getty Imagesもういっそ俺の半月板とかタイキに寄付できんか
LSBが本職ながらCBも器用にこなす、スピードとビルドアップ貢献が持ち味のDF、、なんですが長期離脱中。昨年7月から全治6か月の見立てだったので、ここまで長引いているのは(ネットスラング的な意味ではなく)予後不良なのかもしれません。
復帰してくれればスカッドがグッと厚くなる稀有なマルチロールなのは間違いないですし、移籍前の新潟での堂々たるパフォーマンスや、2024年のACL決勝1stレグで「横浜のトラウマ」「お前なにW杯オランダ戦1対1外してんだマリノス相手には決めただろ」でお馴染みのラヒミとも(相手はフル出力じゃなかったとはいえ)渡り合ったなど実力は確か。本来なら加藤蓮の去ったLSBとして真っ先に名前が挙がるべき選手でもあります。
まずは焦らず、けどあんまりのんびりもし過ぎず、なんとか治して日産スタジアムのピッチに戻ってきてもらいたいものです。
戦線離脱中ですが絵心があるという隠れた実力は発揮されたようで、似顔絵選手権で映えある1位に。上手い人がさくっと描いた感ある洒脱なタッチがなんともいえません。
DF 17 ジェイソン・キニョーネス
Embed from Getty Images何気に日本語と英語を覚え始めている節あり
すごく頼れるのは確かですが、色々と評価が難しい選手のひとりです。
こと1対1でいえばかなりの確率で勝ってくれるし、ハイラインを敷けるのは彼の運動能力によるところが大きいので、頼れるチームの主軸の1人とも言えます。
ただ、ポカと呼ぶにはあまりにも再現性の高いやらかしを繰り返していることも事実です。
最たる例はふたつ。ミドルブロック時の立ち位置の曖昧さと、嫌な意味でドキドキするビルドアップです。
前者については、マーク対象の相手がいると誰かに受け渡したりせずそのままついていってしまって、持ち場をポカンと空ける嫌いがあります。釣り出されても潰してしまえたりするので時にファインプレーとして賞賛されますが、深追いし過ぎて背後からスルーパスを通されたり、他のDFよりも少し低い位置取りをしてオフサイドが取れない原因を作ったりしてます。
後者については、定期的に「世界、チョレ〜〜」的な魔が差すのかわかりませんが、明らかに相手にボールを晒しすぎたり、周りの事情も考慮せず「そこは流石に通らんだろ」というコースめがけてパスをかちこんだりする悪癖があります。
見当違いであって欲しいのですが、いずれのポカの原因も「今のチームのCBに求められる攻撃/守備の仕事」よりも「自分が得意な攻撃/守備のプレー」を優先させていることにあるようにも思えます。
ここら辺は監督筆頭とするコーチ陣がいかにタスクを整理整頓できるかにかかっていると思うので、きにょが過負荷によるやけっぱちにならずにいられているかどうかはコーチ陣の手腕を計るバロメーターにもなり得ます。
責任感が人一倍強く、世の中ナメてんのかみたいなビルドアップをしてミスをした後とかは特に世界の終わりのように落ち込むので、根はいい人でちょっと繊細なんだろうし、マリノスに貢献しようとしてくれている心待ちに嘘はないんだと思います。加えて試合後コメントなどは驚くほど理知的なので、きにょはきにょなりに勝つ確率を上げるためのアクションをしてくれているんだと思います。
ただ、それが突拍子もなさすぎたり、「それ今じゃないっす」ってアクションだったりするので、いまいちハマりきってないのかもしれません。なんならCBにとって過酷な労働環境なのは間違いないので、どんどん意見具申したりリーダーシップを発揮してもらえたら嬉しいです。
このJ1という環境でできることとできないことを棚卸ししつつ、チームと共に課題をひとつずつクリアし、個人のデュエルだけでなくチームを勝たせられる存在になって欲しいと思っています。
オフを利用してワールドカップを現地観戦。母国コロンビアの躍進を生で見届けていました。しかし代表ユニ似合いますね。アジア遠征とか親善試合とかでうっかり呼ばれてほしいです。
DF 22 角田涼太朗
Embed from Getty Images最近盆栽買いました
2025奇跡の残留の立役者にして、キャプテンも務めるようになった横浜の主軸。CBとしても高い身体能力と確かな読みで いつ労基に駆け込まれてもおかしくない ハードすぎるタスクを相棒のキニョーネスと共にこなしきって破綻寸前だったマリノスの守備ラインをなんとかもたせてくれました。いやほんといつハムストリングやるかと不安でした。
とはいえ(かなりしんどい仕事をやってもらっている手前ですが)少し物足りなさを感じる時もあります。浦和戦で大卒新人肥田野のスピードについていけずあっさりかわされたり、ビルドアップ時にパスコースないからと持ち運んだけど相手陣形は動かせずむしろ刈り取られたりと、「あなたほどの選手がなぜ…?」というエラーがちらほら見かけられたのも事実です。
無論それもつのぴ1人の責任ではなくチームの欠陥によるところが大きいですし、タスク過多によるエラーもあるのかなと思います。ただつのぴに期待しまくっている筆者としては、2023渡欧前に夢見た27歳の角田涼太朗はこの程度だったか?という一抹の歯がゆさも同時に抱えているのです。
そのためにも、より周りを動かしてもらいたいところです。リーダーシップをとって試合後コメントでもチームに厳しいことを言ってくれているのは助かるのですが、任せるべきところを周りに任せるよりも自分がやった方が早いと相手をつぶしたり運んだりラジバンダリしているように見受けられました。それを続けているとラインコントロールやしょっちゅう相手に釣られる相棒のキニョーネスとの距離感が狂い出してしまいます。
確かに栄光の2022年を知る彼なら今のスカッドや微妙な戦いぶりに思うところが多々あるとは思いますが、そこはグッとこらえて周りに任せるべきは任せ、キニョーネスには首輪をつけて連動してもらいたい所存です。
オフは谷村海那、井上太聖、近藤友喜、田中雄大、松村晃助ら関東大学サッカー選抜かと見まごうメンバーを引き連れバーベキューへ。公私共々仲間とエンジョイできているのは素晴らしいことですが、一方でそんな付き合いの井上太聖から散財癖をバラされてました。観葉植物と盆栽にハマり続けると行きつく先はコバエとの戦いなのでくれぐれもご注意を。
DF 27 松原健
Embed from Getty Images愛されて10年目
俺らの健さんもすっかり名誉生え抜き枠にカウントされそうな在籍10年目を迎えました。2017シーズン前の新体制発表会でまだ若かりし頃の健さんを見た時はこんなに長く横浜にいてくれるとは思いませんでした。サポを続けているとこんな感慨深いこともあるもんだと教えてくれる存在でもあります。
キャリアハイともいえる2023年のパフォーマンスからここ数年は徐々に低空飛行気味ですが、2025のホーランド政権下での3バック挑戦(なお大失敗だったもよう)に端を発してCBとしてもプレーするようになったのは、健さんのプレーヤーとしての幅と選手寿命を大いに伸ばしたと思います。
どんどん高速化が進むJ1のWGたちとSBとして対峙するにはやや(というかだいぶ)速さが心許なかったり、ビルドアップや崩しへの貢献も前ほどは望めない中、CBとしてなら彼のキックやコーチング技術を活かせるなという感覚がありました。
とはいえ井上太聖以外にRSBがいない中ではSBでの起用が主になるでしょう。元祖住所不定系RSBとしてタイセイのプレーぶりに触発されるところも少なからずあるはず。円熟味を増したワンランク上の大人なプレーぶり…はあまり期待しすぎないようにしますが、健さんのピーキーさだからこそ突破できる難関がシーズンに1回は必ず出てくるはずなので、その日を信じてまずはリハビリ頑張ってもらいたいです。
百年構想リーグの最終節清水戦ではチャントを聞いて号泣。感受性豊かというか、サポのメッセージや周りの苦悩をまっすぐ受け止めるタイプの選手なので、色々と胸に去来するものがあったに違いありません。
ただその姿を見て筆者は「これは健さんお別れかもわからんね…」などと隣に座る妻に口走ってしまいました。本当に申し訳ありませんでした。今年も何卒よろしくお願いします。
試合前のルーティンとして後輩を連れ立ってうなぎを食べに行ったり、よく奢ってくれる気前のいい先輩でもあります。しかしこのうなぎ食べ食べルーティン、2024年とかにもあったみたいなので、かなり長続きしてますね。。
DF 33 諏訪間幸成
Embed from Getty Images地道にコツコツ下剋上
空中戦と力強さと朴訥な笑顔がトレードマークの若きCB。
2025シーズンのデビューから1年。なかなか先発出場したゲームで勝てずにいましたが、4月のアウェイジェフ戦でようやく念願のスタメン初勝利。
いつもより多弁な試合後コメントから達成感のほどが窺えます。
やっぱ選手が壁を乗り越えていく様からしか得られない栄養がありますね、はい。
プレースタイルは古き良きCBといった感じで、相手CFにがっぷり四つで挑む姿は清々しさすら感じます。またリーダーシップを進んでとっていく選手でもあるので、直近では周りに指示を飛ばしながら動かしつつ守れる貴重な存在でもあります。
ただ反面スピードはあまりないので裏を狙われがちです。「お前なんで全力で戻らねえんだよ」(意訳)とコーチから指摘されても本人としては全力だった、というやるせないエピソードもあるほどです。
またビルドアップも縦パスを刺すスキルはあるのですが、少し相手に詰められると慌ててSBにつけがちです。プロデビュー当初などは恐れずに運んだり引きつけたりしつつ、相手陣形を動かす試みができていたので、決して全くできない選手ではないと思うのですが…
あと、これは我々から見えているところだけかもしれませんが、やれどやれど結果に繋がらない日々や先述のジェフ戦などがあっても結局序列が変わらないというつらい日々から精神的に参ってそうなコメントも散見されました。「プロサッカー選手やっていればそんなこともある」の域をギリギリ出るか出ないかくらいのつらさを経験していることの証左でもあると思います。
たしかに大卒2年目は勝負の年です。同い年の鈴木淳之介がW杯メンバーになり、中学生の頃から一緒にプレーしていた山根陸はすっかりチームの核となって海外移籍を狙う立場になっているなど焦る要因は様々ありますし、他人や環境のせいにして腐ろうと思えば簡単に腐れる状況だと思います。
けれど2025年の失意をバネにコツコツと積み上げ、2026百年構想リーグで序列逆転を狙うところまできたのも確かです。遅いと指摘された帰陣も不恰好ながら必死に腕を振りながら駆け戻って潰すなど、進捗も確かに見せつつあります。
監督交代は紛れもなくチャンスですし、3バックも操るコーチ陣なのでお鉢が回ることも増えるかもしれません。クラブや他の誰のためでもなく、ここまで努力を慎重かつ着実に積み上げてきた幸成自身のために、ヤケにならずに挑み続けて欲しいです。我々サポは勝手にその姿に胸を熱くさせてもらいます。
DF 35 関富貫太
Embed from Getty Images今日(も)ビジュいいじゃん
2025年夏、 貧乏人を狙い撃つタチの悪い人さらい 神戸に引き抜かれた永戸勝也の穴を、競技面でもユニ購買力の面でも埋めにやってきたLSB。当時桐蔭横浜大学2年生ながら堂々たるプレーぶりを見せた彼に、特別指定としてのインターン期間を大いにすっ飛ばしたプロ入りのオファーを弊クラブが出したのも当然と思える仕事ぶりでした。
そんなシンデレラボーイ感溢れるJ1デビューを受け飛躍が期待された2026百年構想リーグでしたが、きちんとプロの壁にぶち当たり大失速。加藤蓮の後塵を拝し続けた悔しい半年となってしまいました。
原因は主には守備対応での混乱っぷりだと思います。元々柏U-18の10番を背負い高2までは前線の選手だったカンタセキトミですが、コンバートが上手くいってきたとはいえ、プロのWGたちと対峙するのは簡単なことではありません。特に相手が複数人だ崩してきた場合の対応が素人目に見ても苦手そうです。マークする相手がはっきりしていれば「こいつ潰せばいいんすね?(爆ビジュ微笑)」とばかりに得意なフィジカル勝負に持ち込めますが、相手WGとSBが近距離で連携したり2人以上で攻めてきた場合などは処理落ちしている節があります。
それでもなんとか周りとコミュニケーションをとりつつ脳の負荷を下げようとする問題解決能力は彼の強みですが、この半年間は解決しきれず体力も浪費して90分もたず何もアピールできずお役御免、という試合ばかりでした。特にホーム水戸戦のあとの試合後コメントからは「もっと頭をクリアに」というフレーズが複数回出ており、混乱のほどが窺い知れます。
この辺のカンタセキトミの苦悩については、本人がfootballistaの土屋さんインタビュー記事で赤裸々に語っています。
なかなか交代枠を使いたくないSBというポジションで90分もたないとなると、いかに将来有望でも指揮官が起用をためらうのはちょっと理解できます。加藤蓮が好調だというのもありましたが、それ以上にプロのSBとしての不足が露呈した半年でもありました。
ただ、先述の通り課題に直面したら1人で思い悩むだけでなく周りの助けも得ながら解決させようとするヒューマンスキルは、そのビジュよりも尊いカンタセキトミの美徳でもあります。
もう自分がヘトヘトになっても右サイドから(渋々)移って代わりを務めてくれる加藤蓮はいませんし、鈴木冬一も開幕は難しそうです。となると頭からカンタセキトミがLSBとして独り立ちする必要があります。自分の思いと裏腹に職場での責任が急に大きくなるのは社会人でもよくありますが、流石に急過ぎる気もします。
ただこれはフロント側の「一本立ちして、(なるべく高値で)羽ばたいて欲しい」という思いの現れでもあります。処理落ちになったのはそもそも守備組織の構築がずっと途上のままだったチーム事情もあるはずで、コーチ陣が刷新された今季は多少軽減される見込みがあります(ていうか改善してくれ)。
なんとか今季LSBのレギュラーを掴み、世代別代表返り咲き、そしてその先の海外やA代表を狙って欲しいです。
高校年代は日体大柏や柏U-18で過ごしていましたが、元々は神奈川生まれで幼少期はマリノスの試合を観ていたとのこと。
DF 44 トーマス・デン
Embed from Getty Imagesここがキャリアの正念場
早いものでもう日本7シーズン目を迎えるオーストラリア代表歴もあるCB…のはずですが、マリノスに来てからはなかなか本領発揮とはいかず、不良債権扱いのような声もちらほら聞こえてきました。
外国籍枠がなんとも重くのしかかっているのも確かですが、なかなか継続的に好パフォーマンスを出せないのが難点なのかと思います。ある試合/ある相手なら流石は東京五輪オーストラリア代表キャプテンと言える仕事ぶりを見せるものの、また別の試合/別の相手だと大小様々なポカをしたり「そこは勝ってもらわないと困る」というところで相手FWにやり込められたりするので、大島秀夫前監督からの信任を得られなかったのかなと推察します。
味方やチーム全体に寄り添える優しさの持ち主ですし、新監督がオーストラリアの同胞とあって新しい戦術をチームに浸透させる伝道師的な役割も期待できそうですが、キニョーネスだけでなくルベン・ブランコといった選手まで外国籍枠争いに参入したため半年前より状況は難しくなっています。
オフシーズンかなり自主トレを入念にやっていたようなので、まずはキャンプでの猛アピールでスタメン争いに名乗りをあげてもらいたいところです。
幼少期をケニアの難民キャンプで過ごしオーストラリアに移住した過去があり、2025年には同じ困難に直面している南スーダンの子どもたちを支援するMÄT Foundationに参画しています。こういう選手の社会貢献活動はもっと広く知られて欲しいですね。
ただ思慮深さと絵心は比例しないようで、マリノス君似顔絵王では無念の最下位。映画『幸せのちから』の序盤で職を失ったウィル・スミスみたいながっくりポーズで失意を露わにしていました。…凹みすぎでは。
いったんここまで!MF編、FW編も近々出します!
〜スペシャルサンクス〜
サムネの絵を描いてくれた妻
<この項・了>




“さして大事なことは書いていないし主観的すぎる横浜F・マリノストップチーム2026-27シーズン選手名鑑(GK/DF編)” への2件のフィードバック