どこよりも主観的な横浜F・マリノス2019シーズン選手名鑑_ver1.2

目次

FW

7 大津祐樹 28歳/180cm (大津パイセン)

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ロンドン五輪で日本の快進撃を演出したアタッカーは、昨年中頃切り替えの鬼として覚醒。吸い寄せられるようにフラフラとサイドに行って持ち場を離れても、ライン間で思ったほど違いを作れなくても、IHとして我慢して使い続けたボスの期待に秋ごろやっと応えた。

柏のドリブラーとして名を馳せたようなキレはあまり感じない。だがヨーロッパで仕込まれたであろう球際の強さと、二度追い三度追いと断続的にできるプレス能力は特筆に値する。中盤でハードワークし、味方のゴールを祝福する大津パイセンを見て、昔のように「チャラ男」などと呼ぶ人はもういない。終盤になってくると攻撃に関与する余裕もできてきたのか、高速クロスでアシストを決めるなど、「ハマのデ・ブライネ」への道を着実に歩みだした印象。

大津パイセンがためらいなく前プレ性能を発揮できるのも、マリノスの守備陣系の変更によるところが大きい。4-4-2ブロックで持ち場を守ろうとすると、大津パイセンには前プレよりも相手のマークが求められる。プレスのために前に出た跡のスペースを狙われやすいからだ。元々ボランチではないパイセンにとっては、この役割は難しかっただろう。
反対に4-1-4-1で後ろにアンカーのタカが控える状態を作ると、自分がプレスに行った時にタカ(またはAJがスライド?)が埋めてくれるため、安心してプレスにいける。かくして大津パイセンは「持ち場の守れない中盤不向きな選手」から「切り替えのキーマン」と変貌、私含むマリサポの手のひらをくるくると返させたのだった。大津様、「なんで起用するんだ」とか言って本当に申し訳ございませんでした。。。

すっかりチームのキーマンとなった大津パイセンだが、反面元から期待されていた攻撃の部分では物足りない出来だった。たしかに高速クロスでのアシストもあったが、ゴールやDFとMFの間で受ける動きは改善の余地を残す。そうした攻撃性能に優れたミヨッシの加入でレギュラーは危うくなったかもしれない。だが、守備と攻撃のバランスを見出し、チャンスに多く絡めるようになれば、またレギュラーを奪還できるはず。そうすればA代表入りも見えてくるカモ。
奥さんはテレ朝のひさとみっち。ペアルック着たり互いに写真撮りあったりめっちゃ仲よさそう。甘党のようで、ピノとガルボが好き。最近ミヨッシが近くに引っ越ししてきたのか、「ご近所さん」として仲良くしている。

9 マルコス・ジュニオール 26歳/166cm(クリリン) NEW!!

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構成員感溢れる 鋭い眼光と溢れ出るドラゴンボール愛がトレードマークのブラジリアンFW。マリノスが4人保有するJの1人。昨年の春からアタックし続けた結果、ようやく獲得に至った。デ○リー的に言えば「ハマの恋人」だろうか。詳しい獲得の経緯はこちらをご参照ください。

CFなど色んなポジションでプレーできそうだが、キャンプを見る限りウィングでのプレーが主になりそう。試合の文脈度外視で局面を打開できるドリブル、振りの鋭いシュートを持ち合わせる。攻撃のパターン練習ですら垣間見えるキレに疑いの余地はない。あといい尻。スピードはチーちゃんほどではないがウィングとして上々。ドウグラス・コスタやウィリアンのような個人の力量で違いを作れるタイプだ。ちなみにプレースキックもいけるクチで、待望の右足キッカーとしても期待。

懸念点は戦術理解…というかボスの求めるウィング像を理解できるかどうか。そして、ポジションが近いAJや他の選手とコンビネーションを発揮できるかどうか。オフザボールは悪くなさそうだが、必要以上にボールを触りたがるようだと危ない。オリバー同様「上手いんだけど使いにくくてなあ」と控えに回されるかもしれない。連携を構築しつつ、絶対的な個でアクセントを加えられるか。マリノスの「楽しいサッカー」を「楽しくて勝てるサッカー」へ変えるための鍵として、長くボスが求めた才能を発揮できるかどうか。

ゴールパフォーマンスがかめはめ波、愛称はクリリンとあってシーズン前からサポーターウケは上々。なおクリリンが特段好きなわけではなく、外見が似てると言われただけらしい。でもそれ小柄なスキンヘッドの人なら誰でも言われるんじゃ…いや、なんでもない。

20 李忠成 33歳/182cm (チュンソン) NEW!!

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浦和からフリートランスファーでやってきたベテランFW。セル爺に「ホラリラロ(ほら李だろ)」と言わしめた決勝ボレーから早や8年が経った。年齢を見てギョッとしたのは私だけじゃないと思う。いわゆる年の功なのか、兄貴分らしい振る舞いが散見される。キャンプでは若手も中核も助っ人も関係なく話しかけたり、声を出していた。ボンさんマチさんを失ったマリノスにおいては貴重なリーダーだ。当人もそれを自覚しているようで、キクマリのインタビューではスカッド全体を評価したプロデューサーっぽいコメントも残した。

だが、彼は決して若いチームのまとめ役としてだけ呼ばれたのではない。ミシャサッカーにどっぷり浸かってただけあって、タッチ数少なく味方に叩いたりスペースメイクしたりという動きがそつなくできる。かつFWとしてニアで潰れ役になったり、裏を突いたりというストライカーらしい動きもできるため、マリノスの攻撃に幅と奥行きとコクとまろやかさを足してくれそう。

昨年のマリノスは、生粋のストライカーであるウーゴがスタメンを務めていたのもあって、CFは相手DFライン近くに張り付くことが多かった。なぜ張り付かせるかというと、フィニッシュに集中させるのもそうだが、頻繁に裏抜けを狙い、相手DFラインを下げさせるための役割でもある。
だが昨年終盤は「どうせロングボール来ないなら裏抜けもあんまりないだろ」と相手が割り切ってラインを上げることもあり、あんまりライン張り付きは功を奏さなかった。
じゃあ張り付きにこだわらないで、下がってボール受けていいんじゃないかとも思える。そこでマリノスは今年、CFに少し下がらせる動きも取り入れている。その時鍵を握るのは、少ないタッチ数で周りを活かす、チュンくんのようなFWだ。彼は昨年詰まり気味だったマリノスの攻撃を改善できるだろうか。とりあえず怪我は無しでお願いしやす。

23 仲川輝人 26歳/161cm (テル)

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昨年ついに覚醒した弾丸系ウィンガー。彼の覚醒が無ければ間違いなくマリノスはJ2に落ちていた。専修大から加入して以後ずっと期待されていたが、怪我がちだったりモンバエルツ前監督の求めるウィング像にフィットできなかったりでレンタル移籍を繰り返していた。町田、福岡での武者修行で得た自信をひっさげ昨年マリノスに戻るも、序盤はベンチメンバーにも入れず、グレッグのフィジカル道場のメンバーとなっていた。それでもルヴァンのグループリーグで結果を残すと、そこからはトントン拍子で主力組へ入り、終わってみれば24試合9ゴールのキャリアハイ。詳しくは彼のまりびとをご参照のこと。

経歴もキャッチーならプレースタイルもキャッチーだ。リーグ屈指のスピード、緩急で抜き去るドリブル、ドンピシャのタイミングでスペースへ顔を出すゴールへの嗅覚と、持ち味がことごとく派手。だがクロス精度はお察し。守備もAJのような上手いコース限定こそ見込めないものの、えげつないスピードで戻ってスペースを埋められる。このトンデモプレスバックにより、一時期ではあるがアトレティコのような「SHが落ちて5レーンを埋める」守備が可能になった。まさに攻守両面でマリノスを救ってくれた存在といえる。だがクロス精度はお察し。

主力まで上り詰めた彼に、チームを牽引する役割をクラブもサポも期待している。そのためにはアシスト数を増やしたい。特にお察しのクロス精度はもう少し上げたい。彼の覚醒を後ろから支えたフィクサーである健さんの攻め上がりだってもう少し使って欲しい。
だが去年以上の記録を残し、名実共にマリノスのエースとなったその時には、代表入りだって夢じゃないはずだ。

マリノスへのロイヤリティがとんでもなく、いよいよ今年から背番号まで23(ニッサン)に変更した。愛がおm…いや、クラブ愛に満ちた選手だ。
またプロ意識も高く、自分が結果を出さなければいけないタイミングをよく理解している。一方で小学生男子のようなメンタルがあり、岳や川崎ユースの後輩であるミヨッシ、喜田プロにちょっかいを出す。カメラを前にすると何かボケたくなるのも、ダーツの旅に出てきた子どもっぽくて良い。

30 エジガル・ジュニオ 27歳/174cm (エジ) NEW!!

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翔さんが引っこ抜かれて「FWどないすんねん」状態だったマリノスにやってきたブラジリアンストライカー。マリノスが4人保有するJの1人。一昨年はブラジルのバイーアで得点を量産した実績を持つ。チーちゃんやらクリリンやらマリノスはブラジルリーグからの雇用が増えているが、この人のパフォーマンスを見ていたらたまたま見つけた選手が多いのでは?とか思ったり思わなかったり。

プレー動画やキャンプでの動きを見る限り、ウーゴよりはミドルゾーン付近まで降りてきてくれるし、ポストプレーもやれる。つまり先述の「FWちょっと降りてこいや」ドクトリンもやれる、、、かもしれない。本調子ではないような発言をしておきながら、あっさりとDFを背負ってワンタッチで叩く姿は期待が持てそう。

一方でそれ以外に目立った武器が確認出来なかったのも事実。クリリンのような前後文脈度外視の突破もなければ、ウーゴのようにワンタッチで沈める駆け引きもやれるか不明。ゴールを量産した一昨年は2トップで起用されていて、結構サイドに流れたり自由なポジショニングをしていたようにも見える。果たしてウーゴですら及第点以下とみなされたマリノスのワントップを務められるか。

クリリンやチーちゃんがテンション高くチームメイトに絡むのとは対照的に、大人しく単独行動または前述の2人と行動するもよう。人見知りなんだろうか。ヨコエクとかのコメントを見ると、「ストライカーはゴールで出来ている」「タイトルとってクラブに自分の名を残す」などかっちょいいフレーズが並ぶ。有言実行なるか、そして友達はできるか。

38 山谷侑士 18歳/176cm (やまやん) NEW!!

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昨年のJユースカップ優勝メンバーの1人であるレフティーウィンガー。キャンプでは1トップも任されていたらしい。

秋口まで2トップの片割れとしてプレーしていたが、やがてウィングにポジションを移し、「椿、山谷のマリノスユース両翼」としてその名を知らしめるに至った。ストライドを広めにとった俊足と、当たり負けしないフィジカルが持ち味。身長からは想像しにくいが空中戦も得意で、昨年はサイドで競り勝ちまくってマンジュキッチ的な役割も担った。守備意識も高く、ガツガツ当たりにいける。同期の椿ほど絶対的な存在では無かった彼がトップ昇格を勝ち取ったのは、こうした献身的かつ堅実な働きぶりゆえだろう。当人は憧れの選手としてギャレス・ベイルの名を挙げているけど、おじさんはマンジュキッチのが近いと思うぞ。

反面、ゴールを決めるための十八番パターンは特に持ち合わせていない。プロのストライカーとして生きていく上で、「これは山谷の形」というようなゴールの取り方は確立して欲しいところ。色々できる選手ではあるが、だからこそ器用貧乏に終わらないことを老婆心ながら願っている。老婆じゃなくておじさんだけど。

キャンプ期間中の練習試合ではゴールを重ね、アピールには成功している。そのため気の早いサポと波戸さんは「開幕ベンチ入りいけるでコレ!」と期待を膨らましているが、若い選手にいきなりそこまでの期待をするのは重圧になりかねない。だが焦らずじっくり育ってくれれば、現有戦力にはいない異彩を放つ面白いアタッカーに化けるかもしれない。長い目でその成長を見届けたいと思う。

新体制発表会ではガチガチすぎてチュンくんに助けてもらったり、キャンプでサインをもらおうとすると「こんなに広いスペースに書いちゃっていいんですか?」「ああ、ミスった!すみません!」などと言ってくれたり、色々初々しい。

〜完〜

はい、おしまいです。思った以上に大作になってしまった。追加の情報があれば随時補記していきますー。では今年もBraveでChallengingなサッカーでトゥギャザーしようぜ!

※写真は概ね公式サイトのフォトギャラリーから拝借しました。

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